ゴルフは才能か?努力か?②
①に続き第3部ではレッスン現場で何百人もの
ゴルファーを見てきた中で感じた、
「上達する人」と
「何年経っても伸びない人」の決定的な違い
について、
実例を交えながら深く掘り下げていきます。
第3部|上達する人と上達しない人。
その差は才能ではなく「考え方」にある
ここまで、「才能とは何か」
「運動神経はどこまで影響するのか」
についてお話ししてきました。
しかし、レッスンをしていて一番強く感じるのは、
実は才能や運動神経よりも大きな差があります。
それは、
「ゴルフに対する考え方」です。
同じ時間練習しても、一年後には90台で回る人もいれば、
何年経っても100が切れない人もいます。
その差は何なのでしょうか。
私は長年ゴルファーを見てきて、
ある共通点に気付きました。
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上達しない人は「結果」を見ている
例えば、ドライバーが右へ曲がったとします。
すると多くの人は、
「またスライスした。」
「今日は調子が悪い。」
ここで思考が止まってしまいます。
つまり、見ているのは結果だけです。
しかし、本当に見るべきなのは結果ではありません。
「なぜ右へ曲がったのか。」
そこを考えなければ、
次の一球も同じミスを繰り返します。
スライスは結果です。
原因ではありません。
アウトサイドイン軌道なのか。
フェースが開いているのか。
体が止まったのか。
アドレスなのか。
原因は人によってまったく違います。
ゴルフは、「結果を修正するスポーツ」ではなく、
「原因を修正するスポーツ」なのです。
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上達する人は「失敗」を集めている
少し変わった言い方ですが、
本当に伸びる人ほど失敗を大切にします。
例えばレッスン中でも、
「今の一球、最高でした!」
と言うより、
「今のミス、すごく良いです。」
と言うことがあります。
不思議そうな顔をされますが、
その理由は明確です。
ミスが出たからこそ、原因が見えるからです。
毎回ナイスショットだけでは、
課題は分かりません。
だから私は、
「ミスショットは、上達するためのヒント」
だと思っています。
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練習場で一番もったいない人
これは本当によく見かけます。
1球目。
スライス。
2球目。
スライス。
3球目。
スライス。
4球目。
スライス。
……
20球連続スライス。
そして、
「今日は調子悪いな。」
で終わる。
実は、この20球の中に答えがあります。
でも、その答えを探さずに終わってしまう。
これほどもったいない練習はありません。
1球目でミスが出たら、
「今の体の向きは?」
「フェースは?」
「グリップは?」
「力んでいなかったか?」
こうやって原因を探す。
この5分間の思考が、
100球打つより価値があることもあります。
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「知識」と「理解」は違う
最近はYouTubeやSNSで、
たくさんのレッスン動画を見ることができます。
情報が手に入りやすい時代になりました。
しかし、そこで一つ勘違いが起こります。
それは、
「知っている」と「できる」は違う。
さらに言えば、
「できる」と「理解している」も違う。
例えば、
「インサイドアウトが大事。」
これは多くの人が知っています。
でも、
「自分は今アウトサイドインなのか。」
「なぜそうなっているのか。」
「どう直せばいいのか。」
ここまで理解している人は
意外と少ないのです。
知識はスタート地点です。
理解し、実践し、再現できて
初めて技術になります。
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ゴルフは「自分との対話」
私はゴルフほど、
自分と向き合うスポーツは少ないと思っています。
良いショットを打ったとき、
「なぜ良かったのか。」
悪いショットを打ったとき、
「何が原因だったのか。」
この問いを繰り返すことで、
自分だけのゴルフが出来上がっていきます。
逆に、何も考えず球数だけを増やしても、
自分のゴルフは変わりません。
ゴルフは、ボールを打つ時間よりも、
考える時間の方が大切なスポーツなのです。
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レッスンで一番うれしい瞬間
レッスンをしていて、
一番うれしいのはナイスショットではありません。
生徒さんが、
「先生、今のミスの原因が分かりました。」
と言ってくれる瞬間です。
その言葉が出た時点で、
その人はもう一歩成長しています。
なぜなら、
「教えてもらう側」から、
「自分で考えられるゴルファー」
へ変わり始めているからです。
レッスンは答えを教える場所ではありません。
答えを見つける力を身につける場所なのです。
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第3部のまとめ
ここまで読んでいただいた皆さんに、
一つだけ覚えて帰ってほしいことがあります。
ゴルフが上手い人は、才能がある人ではありません。
上手い人は、
「なぜ?」
を考え続けた人です。
スライスしたら、
「なぜ?」
トップしたら、
「なぜ?」
パターが入らなかったら、
「なぜ?」
この小さな問いを何年も積み重ねた人が、
結果として上級者になります。
才能とは、生まれ持った能力だけではありません。
考える習慣も、一つの才能なのです。
ゴルフは才能か?努力か?
最終章|才能はスタートを変える。
でも努力はゴールを変える。
ここまで「ゴルフは才能なのか、それとも努力なのか」
というテーマについて考えてきました。
運動神経、年齢、経験、考え方、練習方法…。
さまざまな視点からお話ししてきましたが、
最後に私が皆さんへ一番伝えたいことがあります。
それは、
ゴルフは、人と競うスポーツでありながら、
本当に戦っている相手は「昨日の自分」
だということです。
テレビでプロゴルファーのプレーを見ると、
自分とは別世界のように感じるかもしれません。
300ヤードを超えるドライバー。
ピンに絡むアイアンショット。
難しいラインを沈めるパッティング。
確かに、その技術には驚かされます。
しかし、プロも最初からその技術を
持っていたわけではありません。
数え切れないほどの失敗を経験し、
その一つひとつから学び、
積み重ねてきた結果が、
今のプレーなのです。
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上達する人は「昨日の自分」と比べる
レッスンをしていると、
周りと比べて落ち込んでしまう方をよく見かけます。
「あの人は自分より飛ぶ。」
「あの人は始めたばかりなのに上手い。」
もちろん、そう感じることは自然なことです。
ですが、その比較にはあまり意味がありません。
人それぞれ、
- 練習量
- 運動経験
- 年齢
- 体格
- ゴルフ歴
すべてが違います。
だから比較する相手は、他人ではありません。
比べるべきなのは、一年前の自分です。
一年前よりアプローチが寄るようになった。
以前よりOBが減った。
パターで3パットが少なくなった。
それだけでも十分な成長です。
ゴルフは小さな成長を積み重ねるスポーツです。
その積み重ねが、
ある日突然スコアという結果になって現れます。
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「100切り」はゴールではなく通過点
100を切る。
90を切る。
80台で回る。
どれも素晴らしい目標です。
しかし、不思議なことに、その目標を達成した人は、
また次の目標を見つけます。
「次は90を切りたい。」
「次は80台を安定させたい。」
ゴルフには終わりがありません。
だからこそ、多くの人が
何十年も夢中になれるのです。
スコアだけを追いかけると、
苦しい時期があります。
ですが、「昨日より少し成長した」
という喜びを見つけられる人は、
長くゴルフを楽しめます。
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本当に才能がある人とは
この記事の冒頭で、
「才能はある。でも、
多くの人が考える才能とは違う。」
とお話ししました。
では、本当に才能がある人とは、
どんな人でしょうか。
私が思う才能とは、
「続けられる人」です。
調子が悪い日も練習する。
ミスをしても原因を考える。
分からないことをそのままにしない。
上手くいかなくても、
諦めずにクラブを握る。
この積み重ねを一年、二年、三年と
続けられる人は、必ず成長します。
一方で、どれだけ運動神経が良くても、
途中で学ぶことをやめてしまえば、
その成長は止まってしまいます。
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ゴルフが教えてくれること
ゴルフはボールを遠くへ飛ばす
スポーツではありません。
もちろん飛距離も魅力の一つです。
しかし、それ以上に大切なのは、
自分を知ること。
焦ると力む。
プレッシャーがかかるとテンポが速くなる。
成功すると油断する。
失敗すると落ち込む。
18ホールを回るだけで、
自分の性格が驚くほど見えてきます。
だから私は、ゴルフは
「人生に似たスポーツ」だと思っています。
思い通りにいかないことの方が多い。
でも、その中でどう考え、どう立て直すか。
その繰り返しが、人としても
ゴルファーとしても成長させてくれるのです。
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明日からできる、たった一つのこと
最後に、一つだけお願いがあります。
次に練習場へ行くとき、
「今日は100球打とう。」
ではなく、
「今日は一つだけ覚えて帰ろう。」
そう考えてみてください。
グリップでもいい。
アドレスでもいい。
フィニッシュでもいい。
一つできるようになれば、
それは昨日の自分より確実に前へ進んだ証拠です。
その小さな一歩は、目には見えません。
ですが、一年後には必ず大きな差になります。
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👉まとめ👈
「ゴルフは才能か?努力か?」
この記事を書き始めたとき、
私の答えはすでに決まっていました。
才能は確かに存在します。
運動神経が良い人もいます。
飲み込みが早い人もいます。
ですが、それはスタート地点の
違いでしかありません。
ゴールを決めるのは、才能ではありません。
正しい努力を続けられるかどうか。
私はこれまで、多くのゴルファーが
成長していく姿を見てきました。
その人たちに共通していたのは、
特別な才能ではなく、
「学び続ける姿勢」でした。
だからもし、今あなたが
「自分には才能がない。」
そう思っているなら、安心してください。
ゴルフは、才能だけで
決まるスポーツではありません。
今日より明日。
明日より来週。
来週より一年後。
その積み重ねを楽しめる人こそ、
本当の意味で才能のある
ゴルファーなのだと、
私は思います。
そして、この記事を読み終えた今、
あなたがクラブを握る理由が
「誰かに勝つため」ではなく、
「昨日の自分を超えるため」
に少しでも変わっていたら、
これ以上うれしいことはありません。
ゴルフに近道はありません。
だからこそ、一歩ずつ進む人が、
一番遠くまでたどり着けるのです。
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